|
HACCP実務者養成の洋上研修のあと、海外の食品工場のHACCPの取組や今後の方向性などの現状認識を高める目的で、横山会長や研修生と共に、
香港からベトナム南部のメコンデルタ北端に位置する人口約500万人を抱えているベトナム最大の都市であるホーチミン市を訪れ、現地関係者との情報
交換や食品工場視察等をおこなってきた。
街に繰り出し、街の人々との交流と商店街や中央市場の様子、街の息吹きなどを観察しながら彼等の価値観や発想などを学んできた。日本や欧米人のビジネス
マン・観光客の往来も激しくホテルも建ってきた。街にはスーパーマーケットやコンビニレベルの小型店などが増えてきており、市販されている食品も多種多様
で品揃えも豊富になった。5年前に訪れた時には、製品の多くは輸入品に頼るところが大きく、当時このように国産加工品の少ない国も珍しいと思った記憶があるが、
今回は以前より増して国産品が豊富に出回っていたのが印象的であった。ホテルで使用するハムなどの外来食品なども国産化されていた。
最大規模を誇るVEN TAMN市場では、水産物や食肉、野菜・果物、穀物などが取引されており、その種類の多さは日本の食品市場を凌ぐものであった。
豚や牛肉が調理台の上に並べられ、海水魚などは容器などに入れられたりして大部分の生鮮物は冷蔵設備のないところで新鮮なうちに売りつくされていた。
冷蔵庫普及の遅れの事情からか気温の高い南部地方では、とりわけ腐敗のあしの速い鶏肉や淡水魚などは衛生管理の徹底が難く、今でも生きたまま売られ、
家に持ち帰ってから処理されている。
加工食品の需要は、国内の食品産業の生産能力以上に増大していると云われているが、まだ中小企業の多くは、加工活動に必要な加工環境も満たされていない
のが実状である。反面、輸出量の多い大手国有企業は、優遇され、冷凍設備・生産性をあげる機械等の導入や輸出増加の基盤となるような新しい製品の開発などに
力が注がれている。
製造工場は、衛生的な設備や環境など外国の基準にあわせて改善され、HACCPの衛生管理手法が採用されている。外国企業との合弁もなされており、
欧米や日本のような先進国から最先端の技術が導入され、多くの新鋭の製造機械も設置されてきている。今回、ホーチミン市内にある1983年に設立されEUや
米国、日本、ASEANへ主に缶詰、冷凍食品、乾燥食品類を輸出している大手食品企業の工場を視察することができた。この工場は、予想以上に衛生的で洗浄殺菌
もゆきとどいており
|